Nutanix Objects をPCBR用にセットアップする(バックアップ&リストア)
前回まで
前回まででBucketの作成が完了し、Object Store側の設定が完了した。
今回はPrism Central Backupの設定と、環境へのRestoreを検証していく。
免責事項
本記事はテスト目的などで手軽に構築することを目的としているため、
必ずしも要件は推奨事項に一致していない点はご留意ください。
PCBRのPoint in time backup のターゲットにNutanix
Objectsを設定する。
前回まででObjects側のセットアップは完了したので、いよよPCBRのPoint-in-time バックアップの設定をしていく。
Piont-in-Time BackupのタブからProtect Nowを押下して設定を開始する。
Endpoint TypeでNutanix Objects(デフォルト)を選択する。
その他の項目については前回までに設定したObject StoreとBucketの設定値を入力する。
証明書のアップロードはOptionalとなっているが、今回の検証では自己署名証明書を使っているのでCA証明書のアップロードが必須となる。
Authenticationに関してはBucketに権限を登録したユーザのAccess KeyとSecret Access Keyを入力する
設定完了直後はStatusがPausedとなっている
その後少しして自動的にSyncが開始される。
以降は設定したRPOに応じて自動的にバックアップが取得される。
Restoreしてみた
まずはPrism Central VMを落とす
Prism ElementのHome画面、もしくはSettings -> Restore
Prism Central からリストアを開始する。
Object Storeからのリストアオプションを選択する
※Continuous Backupと異なり、Point-in-Time
Backupの場合はPrism Central VM が停止していなくてもリストアを開始できてしまうため注意。
バックアップ時と同様の項目を入力してリストアを実行する。
※リストア時にもCA証明書が必要となる
※CA証明書だけでなく、Bucket 名や認証情報などの情報も必要にある。Prism
Central自身で管理するObject Storeにバックアップしている場合、リストア時にこれらの情報を取得できないケースも考えられるので考慮が必要。
ポリシーに従って古いRestore Pointまでさかのぼることができる。
※公式にサポートされているPrism Centralのリストアポイントは30日以内に限られる。
あとは諸々の設定をしていくのみ。(Continuous Backup&Restoreと同様)
リストア中
しばらくしてリストアが完了する
リストア後はパスワードやクラスタ名が初期化されている。
このあたりの事後の対応はContinuous Backupと同様。
おわりに
今回でいったん目標を達成できたので検証は終了する。
思ったよりも手間がかかったが、繰り返し環境を準備するのは容易であるため、
気軽にObject Storageが欲しくなった時はNutanix Objectsが非常に便利と思う。
参考
Prism
pc.7.3 - Prism Central Backup, Restore, and Migration
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