(Nutanix)Dell XC モデルのアップグレード準備メモ(LTS 6.5.x -> 6.10)

本記事の概要

インターネットアップグレード機能を利用したLTS 6.56.10へのアップグレードの準備とまとめておく

 

アップグレードされるものの一覧

Nutanix LCMでは以下のコンポーネントをアップデートすることが可能となっている

  • LCM Framework
  • Prism Central
  • AOS
  • AHV
  • FSM
  • Foundation
  • Licensing
  • Dell XC Firmware群(Dell XCモデルを利用)

 

 

アップグレード前に確認すべき互換性

LCMを実行する前に互換性も確認しておく。

 

①既存ハードウェアとターゲットバージョンの互換性

https://portal.nutanix.com/page/documents/compatibility-interoperability-matrix/hardware

※利用しているハードウェアがターゲットバージョンにに対応しているかを確認した

 

 

https://portal.nutanix.com/page/documents/compatibility-interoperability-matrix/interoperability

ターゲットAOSPrism Centralの互換性を確認することでPrism Centralのターゲットバージョンを決定する

決定したPrism Centralのターゲットバージョンが既存AOSの互換性があるのかを確認する必要がある。

※互換性がない場合は2段階アップグレードなども考慮しなくてはならない。今回は対応していたのでOK

 

 

https://portal.nutanix.com/page/documents/upgrade-paths

Prism Centralのソースバージョンからターゲットバージョンへのアップグレードパスを確認しておく。

同様に、AOSについてもソースバージョンからターゲットバージョンへのアップグレードパスを確認する。

 

※インターネットアップグレードの場合はAHVなどは自動的に適切なバージョンが提示される

 

 

アップグレード前に確認すべき関連ドキュメント

LCM 3.0 - Life Cycle Manager Guide

Nutanixの公式ドキュメントでLCMアップグレードの概要や手順を確認しておく。

 

Dell XC Series Appliance and XC Core System Life Cycle Manager Reference Guide

XCモデルに特化した確認事項やFirmwareバージョンについて、Dell社のサポートサイトのドキュメントから確認しておく

 

手順概要(インターネットアップグレード想定)

  • 必要なファイルのダウンロード(インターネット接続環境の場合はPCおよびAOSLCMバンドルのみ)
  • Prism CentralおよびクラスタにDNS/NTPが登録されていることを確認する(Nutanix ポータルの名前解決に必要)
  • iSCSI Data Service IP を設定しておく(Prism Centralpc.2022.9以降はデフォルトでMSPが有効なため)
  • Prism CentralLCM画面からPrism Centralのアップグレードを実施する
  • Prism ElementLCM画面からInventoryを実行(インターネット接続環境の場合は自動的にLCM Frameworkが更新される)
  • AOS 6.10LCMバンドルをDirect Uploadする
    1. Inventory6.10が検知されないため、インターネットアップグレードの場合でもAOS6.10に関してはDirect Uploadが必要
  • AOS 6.10にアップグレードする
  • AHVおよび残りのソフトウェアをアップグレードする
    1. AOS以外のコンポーネントはインターネットアップグレードが可能なのでファイルを用意する必要がない。
  • 再度Inventoryを実行する
  • Firmwareのアップデートを実行する

 

※都度、NCCUpgrade Precheckは実行すること。

 

 

アップグレード中、および事後のログ確認

ログや進捗はLCM LeaderとなっているCVMで確認する

 

LCM Leaderの確認

CVM$ lcm_leader

 

LCMステータスの確認

CVM$ lcm_upgrade_status

CVM$ upgrade_status

CVM$ host_upgrade_status

 

LCMログの確認

~/data/logs/lcm_ops.out

 

LCM Leaderで確認すること

その他の関連ログ

  • genesis.out
  • lcm_op.trace
  • lcm_wget.log

 

 

 

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