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Nutanix Objects をPCBR用にセットアップする(準備編)

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  はじめに NCI 7.3 から Prism Central Backup & Restore のバックアップターゲットとして Nutanix Objects が利用できるようになった。 実際に検証をする中で、いろいろと知見がたまったので手順とともに記録しておく。   なお、検証の目的としては以下を設定している。 ・ Nutanix Objects を手軽に試してみる。 ・ Prism Central の Point-in-Time Backup & Restore の知見拡大   特に 1 つ目の”手軽に”というところが重要である。 検証に際して多大なリソースや目的に対して不必要な可用性などは求めない。 ネットワークや DNS レコードなども既存からいじることなく、 VLAN もサブネットもなしでの検証を目指す。       免責事項 本記事はテスト目的などで手軽に構築することを目的としているため、 必ずしも要件は推奨事項に一致していない点はご留意ください。   まずは準備から   Nutanix Objects を検証する前に必要な準備を整えておく。 以下はその一覧である。   IP アドレスを準備する Nutanix Cluster を構築(要 7.3 ) Prism Central を構築(要 7.3 ) Storage/Public で使う Subnet を定義する(要 IPAM ) 証明書を準備する (*)   * 証明書に関しては事前に準備可能だが、理解の容易さを考慮して必要になったタイミングで説明をする。     Nutanix Cluser / Prism Central の準備 最新の 7.3 を利用する以外に特別なことはない。 ただし、 Prism Central に関しては Licensing 以上の機能を利用するため、サイズを Small 以上を選択しておく( HA 構成は不要)   なお、 Nutanix Objects 自体は追加のメモリを要求しないが、 Obj...

Prism CentralのX-Play PlaybooksのWebhook機能でMS Teamsにアラートを通知する

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  概要 Prism Central の X-Play Playbooks の Webhook 機能で MS Teams に通知する     背景 MS Teams には受信 Webhook にて、ほかのアプリから通知を受け取り、チャネルやチャットに表示する機能がある。 これまではコネクタを利用した Incomming Webhook が利用されており、 Nutanix の X-Play Playbook もこの機能に対応している。 しかし、以下の記事にある通り、コネクタを利用した Incomming Webhook は 2025 年末に廃止となり、代わりに Workflow ( Power Automate )を利用した Webhook への移行が必要となる     MS Teams - Incomming Webhook の廃止 Retirement of Office 365 connectors within Microsoft Teams     Incomming Webhook を利用した X-Play Playbooks による通知設定   従来の Incomming Webhook で通知する場合は、 X-Play にデフォルトで用意されている Action のうち、「 Microsoft Teams 」を利用する。     設定は非常に簡単である。 MS Teams 側で生成した Webhook URL を貼り付けて、任意のメッセージを通知することができる。 メッセージ内容は Playbooks の Trigger となったイベントの情報や、 Playbooks 内の他のアクションの出力などを埋め込むことができる。 以下の例では、 Playbook の実行日時( Playbook: Current Time )を埋め込んでいる。         実際に通知した際は以下のような表示となる。       MS Teams の新しい受信 Webhook に対...

NutanixでStorage Only Nodeは必要か?

  記事概要 Nutanix環境でのStorage Only Nodeの是非について質問を受けたので個人的に調べた結果のまとめ。 参考 https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Web-Console-Guide-Prism-v7_0:wc-deployment-specifications-compute-only-node-c.html   Storage Only Node のメリット&特徴 Compute リソースに依存しない柔軟なストレージ容量拡張が可能となる SO ノードではハイパーバイザーのライセンスが不要 データベースソリューションなどの用途で、 CO/SO ノードのみで構成する2 Tier 構成が可能     Storage Only Node のデメリット&制限 & イマイチな特徴 SO ノード上で仮想マシンを稼働できない SO ノードは All Flash 必須 SO ノード利用時は、 SO ノードでは 25GbE 4 ポート以上が必須となるだけでなく、 HCI ノードでも 25GbE 2 ポート以上が必須。 SO ノードの合計 NIC 帯域は、 HCI ノードの合計 NIC 帯域の倍以上である必要がある。 SO ノードでは RDMA は非サポートになっている SO ノード専用モデルは存在しない(結局 HCI と同等の要件を満たす必要があり、 SO ノードに特化した安価モデルというわけにはいかない) 専用のライセンスはないため、 HCI ノードと同じようにコアベースの NCI ライセンスを利用する 推奨されるノード比が、1 HCI :2 SO となっており、軽い容量増設では使いにくい SO ノード上の CVM の vCPU 要件が異常に大きい(t he number of vCPUs assigned to Controller VMs on the SO nodes must be greater than or equal to the total number of available cores on all the AHV HCI nodes in the cluster. ...

Prism CentralのLCM

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  概要 Prism Central の LCM 機能で Prism Central に脆弱性パッチを適用した     手順①:インベントリの実行 Cluster LCM と同様に LCM Inventory を実行する。( Admin Center > LCM > Inventory )       LCM Inventory の機能と手順は Prism Element の LCM Inventroy と同等だった     Inventory が完了すると関連コンポーネントのバージョンが表示される       手順②: Upgrade Plan の実行 アップグレード手順においても Prism Element からの Cluster LCM とほぼ同様の手順で実施できる。 今回はセキュリティパッチしか候補がなかったため、そのまま実行する       問題なく実施できた

Prism Central GUIからのSingle Nodeのソフトウェアアップグレード

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  概要 Prism Central から Single Node のソフトウェアアップデートをしてみた   関連ドキュメント Prism Central Guide https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Prism-Central-Guide-vpc_2024_3:mul-pc-install-upgrade-nav-u.html     手順①:インベントリの実行 Prism Central GUI の Admin Center > LCM から 管理下のクラスタの LCM Inventory を実行できるようになっている( pc.2024.3 以降の機能)       手順②:クラスタのソフトウェアアップグレードの起動 LCM Inventory とは異なり、 LCM によるソフトウェア更新は Prism Central GUI に Infrastructure > Hardware > Clusters から該当クラスタを選択する。       「 Upgrade Software 」のボタンを押下するとウィザードを起動できる       ウィザードの Available Version ではアップグレード候補のバージョンが表示されるので、選択してアップグレードを開始するだけなので操作は非常に簡単。   アップグレード開始後は Prism Central GUI 、もしくは Prism Element GUI のタスク等で進捗を確認できる     Prism Central GUI の Task 進捗                 Prism Element GUI での Task 進捗             P...